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コラム「住まい考察」#07.常識とは?土地の価値基準が変わる(1) [コラム(blog版)]

~間口が狭くて奥行のある土地は、無条件でマイナスの査定?~

繰り返しになるが、私は建築設計の立場であり、不動産に関しては専門外である。そんな私に以前、ある不動産鑑定の組織から「収益還元方式の為の想定建物について」話をして欲しいとの依頼があり、おこがましくも講義をしたことがある。不動産鑑定士の中でも特に先進的で優秀な方々を前にして、図々しくも不動産鑑定においての常識の矛盾について話したところ、意外な反響があった。
畑が違えば視点も違うのだろう。こちらが普通に考えていることが新鮮だったようだ。
その内容は昨年の暮れの不動産学会での発表にも引用され、その後、その論文集を見て興味を持ったと大阪の鑑定士の方からも資料の請求が来た。
今回は、その土地査定の矛盾ついてお話ししたい。
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コラム「住まい考察」#06.資産とは? 豊かさの価値基準が変わる [コラム(blog版)]

建築の設計をしている立場から見ると、土地の価格の高さを恨めしく思うことがよくある。土地購入に4000万円かかってしまい、建物には2500万円しか確保できない。よく言われる言葉である。別にローコスト住宅が悪い事ではない、設計者としてはそれはそれで楽しい。ただ、土地にはお金を出せるが建物には・・・、これが気に入らない! 理解できるがシャクだ!
不動産と言えば、土地、やはり土地は財産と考えてしまうのも分からないではないが、国の政策(税金を取ろう)にまんまと乗せられて、価格維持、引き上げに便乗して一部の人間だけが利潤をむさぼる構図はおかしい。価格に至ってははもっとおかしい。本来の使い道とか実際の価値でなく、資産、担保として土地を「利用」したあげくの爆発がバブル崩壊であった。何もここで再びバブルを語るつもりはない。それ以前から続いている社会のしくみ、構図に注目し、崩れつつある仕組みを検証してみたい。
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コラム「住まい考察」#05.家と「通り」の関係がおかしい [コラム(blog版)]

建築の設計の際、プランニングもさることながら、当初から街並みに対しての興味が私にはある。我々の呼ぶ「建築」には、敷地環境のコンテクストを読みこんだ、高い配慮に感心させられるものが多い。
しかし、こと一般的な建物や住宅となると、あまりの無神経さに腹立たしくなるものが圧倒的多数を占める。これでは街並みもあったものではない。

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コラム「住まい考察」#04.インターネットがもたらすもの [コラム(blog版)]

建築設計者にとって、インターネットとはかねてから気になる存在であったように思う。思いをこめて作り上げた作品をWeb サイトで発表できる等、顕示欲の強い人間にとっては魅力的な要素がそこにはある。
ただ、そこで思うのは、単なる自己満足でしかないのではないか、はたしてインターネットなるもの、どのくらい有効なのだろうか?設計事務所として宣伝まがいの事をするのは、ふさわしくないのではないか云々、猜疑心や自制心が脳裏をかすめ、躊躇していた人が大半かもしれない。
ぼく個人もおおむね似たような心境であった。少し前には、製図板からCADなどと言うコンピューターに道具が変わり、今度はインターネットの登場である。
以前のように、一生懸命建築の勉強をするだけでは、時代について行けない、つらい時代と憂慮していた。
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コラム「住まい考察」#03.地鎮祭 [コラム(blog版)]

地鎮祭とは本来活きている土地を鎮めること。
例えば畑、山林、雑種地などで人が日常の営みを はじめる前に土地の神々に祈りを捧げ、土地を使う許しを願うことであるということから、基本的には過去に家があった敷地や建て直しの場合には必要ないとの声もあるが、現在の地鎮祭は宗教的意義というよりは、施主、設計者、施工者が一同に会し工事着工を祝い、工事の安全を祈願して、これから着工する建物に対する関係者の気持ちをひとつにするけじめのセレモニーとも言えるだろう。
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コラム「住まい考察」#02.結露と外断熱について(2) [コラム(blog版)]

~実践的外断熱~

前回のコラムで内断熱と外断熱のしくみを調べ、はたしてどれだけの効果と違いがあるかを考えてみた。詳しくは「#01. 結露と外断熱について(1)」を参照していただきたい。窓や凹凸の多い日本の建築物では外側に断熱を隙間なく施すことがいかに難しいか、風土、気候、費用対効果を考え合わせると、外断熱にはまだまだ未知数の部分が多すぎる。では、設計者として今できることはなんだろうか。ゼロワンオフィスが計画する創作住居で行っていることを今回はお話ししよう。
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コラム「住まい考察」#01.結露と外断熱について(1) [コラム(blog版)]

~結露の原因は内断熱?~

日本の住宅は結露が多くて困る。さらに建物内に発生するダニやカビが、喘息やアトピー性皮膚炎等の原因といわれ続けている。健康や環境問題の研究者からは、建物の断熱工法に大きな問題があると叩かれて久しい。にもかかわらず問題が一向に収束されないのは、解決の難しさと共に建築に携わる者の姿勢に起因しているのだろうか。今回はその糸口を掴むためにも、結露と断熱材の関係を調べることにした。
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