遊歩道と一般道路を分けるガードレールは必要なのだろうか?
狭い車道に車が来てもガードレールが邪魔で歩行者は遊歩道に退避できない。

これらの「過剰な安全施設」は過保護を通り越して、かえって不都合や不便に繋がり、人を遠ざけるバリケードになっていないか。歩車分離可能な環境が整っているのに、遊歩道を歩く人より、両脇の車道路を歩く人が圧倒的に多くなっていることがおかしいと思わないのだろうか。。。。
自由が丘にもある緑道と呼ばれるこの道路に沿った場所を役所は「公園」の扱いにしているようだが、歩車分離の遊歩道と捉えたどうだろう。
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ここに至っては、車が通らない場所なのに異なる仕様のガードレールが2重にもある!なぜなんだろう??
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マンションが傾いた!杭工事に不正があった、下請け構造が問題だと言う声がある。しかし、下請け構造は現実的に避けられない。これは建築に限ったことではなく車だってスマホだって、ハンバーガーチェーンだって広い意味では皆同じ。
エアバックの問題も記憶に新しいが、ハイブリッド車のバッテリーだって、タイヤだって自動車メーカーが全て自前で作る事は非現実的。ゼネコンや自動車メーカー、それこそアイフォンのアップルだって同じことなので、大元はどの様に全体の品質を確保するのかのマネジメントこそが大切になる。建築の場合、他の業種に比べてそこの力量にちょっと遅れと甘さがあるように思われる。
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フォルクスワーゲンの排ガス試験数値不正や東芝のように大元の会社が故意に不正を働くのは論外として、今回の旭化成の杭など、この手の不正を大元であるデベロッパーが見抜くのは不可能だろう、設計監理者も現状では難しい、当事者以外に見抜くことができる立場はゼネコンしかない。ゼネコンは設計者と一緒に試験杭にだけ立会い、残りの工事内容については書類確認と言うのでは設計監理者と変らない。日々現場に居るのであるから、もっと施工管理は出来るはずである、これは、行政も設計監理者も現実的に無理なところ。ゼネコンには協力業者のミスや不正を見抜けるようなマネジメントを確立して行く必要が求められるのであろう。もちろん、施工当事者の誠実さと所属する会社の管理と責任が一番重要なのは言うまでもない。
ちなみに姉歯のような構造計算偽装を見抜く為の対策は、「検査機関による構造計算書の2重チェック」「構造設計者責任を明確にし、罰則規定を設ける」と言う現実的な落としどころ。それでも余計な(?)費用と労力が増えてしまった・・・
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オリンピックロゴの問題は、まったく恥ずかしい出来事だった思います。
似ているとされるロゴは、フォントの組み合わせとアレンジによるデザインですが、佐野さんのものはパーツによるグリッド、モジュールシステムのデザインで、まったく次元の違うデザインでした。見た目がちょっと似てるからと、世論に迎合して白紙になるなんて、佐野さんの脇の甘さも含め、結果は、とてもみっともない姿を露呈する事になってしまったと思います。
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今回のロゴ、白と黒を反転するだけで、まったくイメージの違うロゴになります。これだけでもすごいのですが、縦横3の9グリッドの中に置くパーツの組み合わせで組み立てたデザイン手法で、アルファベット26文字もできてしまうと言うデザイン。これはもうグラフィックの域を超えた素晴らしいデザインだったと思います。そのことを理解している人がどれだけいるのでしょうか?かく言う私も説明を聞いて、なるほど!とその素晴らしさを理解しました。
・・・・と、オリンピックロゴだけに関して言えばそう思いますが、
トートバックやエンブレムの活用例の写真盗用はいただけません、これはアウトでしょう。となると、オリンピックロゴ使用の白紙撤回も止むを得ない流れとなってしまいます、汎用性のないロゴデザインと、システム化されたデザインの違いはあれど、色や形と言った部分で、何処かのデザインをちょっと拝借したのかもしれないと、、、好意的に受け取っていた私でさえ、懐疑的になってしまいます。とても残念なことです。
競技場の件も共通しますが、前向きの議論の展開と言うより、人叩きに集中して、バッシング対象になるアラ探しがエスカレートして世論が暴走すると言った怖さ、それに振り回される政治の弱さを目の当たりにすることになりました。どちらも、もう済んだことですが、本当の事が判らないのに、人をバッシングする事はみっともないことですね。第一、気持ちの良いものではありません。私個人なんて一大衆の一人ですが、身につまされる思いです。
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やり直す以上、もっと良い結果になって欲しい!
その為にやり直すんだろうからと思います。
国立競技場はコストが抑えられて、よかった??。本当?白紙撤回の英断に、実はぼくも一瞬、素晴らしいと思ったのですが、すぐに不安がよぎりました。案の定、一番問題と考えられていた高さやボリュームに関しては、仕切り直しでも、ほとんど変更なくそのままのようです。

計画地隣りの東京都体育館と計画可能範囲の大きさ比較
2015年9月5日「建築エコノミスト 森山のブログ」 http://ow.ly/RXVwB より

2013年11月9日東京新聞の記事より。古いデータではあるが、参考までに。こんなに大きければ、デザイン以前に単純にコストはかかる。誰でもわかる話しだ。。
新しい事業計画の基本理念は、批判を受けて見直したように見受けられますが、世間的にはコストと実現性ばかりが注目される流れで、デザインや環境、景観は二の次になり、こだわったデザインは悪のイメージさえします。奇抜なデザインがいいとは思いませんが、あまりに無難に堅実にと言う、逃げの姿勢が前面に出ることが良い結果に繋がるのでしょうか?
もっとも、コンペに応募する建築家達は世論に影響されるような人ではないでしょうけれど。
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新しい募集要項の中に
「(3)周辺環境等との調和や日本らしさ: わが国の優れた伝統や文化を世界中に発信し、内外の人々に長く愛される場として、明治神宮外苑の歴史と伝統ある環境や景観等と調和し、「日本らしさ」を取り入れた競技場とする。 ・・・・日本らしさに配慮した施設整備を行うとともに、木材の活用を図る。 」とあります。
しかし、木材の活用を促し、日本らしさを求めるなど、かなり具体的な方向性を示したプログラムですね。日本らしさって、なんだろう?・・・あまり具象的にならないで欲しいけど、わかりやすさも必要なのか?難しい。今は、前回に勝るどんな素晴らしい提案がなされ、実現していくのか期待したいです。
新国立競技場設計コンペ配布資料
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ちょっと、長文になるが、今回の新国立競技場騒動について、不思議と誰も言わない疑問があるので記したい。
建築関係者の中では、コンペ覇者のザハ・ハディドと審査委員長の安藤忠雄ばかりに責任論が集中していることだ。
無論、2人は元凶と言われても止むを得ない立場であり、責任があることは確かではあるが、実務レベルの設計者は誰だと問いたい。彼らは設計者ではなく作図しかしない立場なのだろうか?コストなんて関係なく、無事完成すればいいと請負っているのか?そんなはずは無い、設計料だって責任だってデザイン監修のザハより大きいはずだ。
ゼネコンも国際コンペで選ばれた国家プロジェクトという事で、コストに対しての意識が薄かったとは言えないだろうか?
工事費の高騰が、人件費、資材などの物価の上昇とキールアーチを持つ特殊なデザインの2点ばかり言われているいるが、誰もコストを抑えようといった、当事者意識の欠如が拍車をかけたと考えられる。
実は当事者達は発注者側も含め、コストがこんなに問題になるとは考えていなかったのではないか?
実務設計者は技術的に施工可能な様まとめる事、発注者の要求をもれなく織り込むことなどで精一杯。ゼネコンはスケジュールどおりに完成させるべく、調達やら仮設計画などで精一杯。JSCや文科省、国はそれこそ予定通り実施できれば良く、気にしていたのは面子だけ。こんな体制でコストが予定通りに納まるわけがない。

画像:「myscape.jp」より
しかし、より本質的な問題は、、、
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あの場所に、はたして現計画のような巨大施設が本当に必要なのか、相応しいのかという事だ。
ビルの隙間から見える東京ドームのスケールアウトした姿にギョッとしたことは無いだろうか?今度の場所はもっと、あからさまに居座ることになる。神宮100年の森だったはずが、コンクリート支柱の森になる懸念がある。地盤の高低差があるため、人工地盤を設けているようだが、道路から見れば高架下と同じ景観になる。町並みをぶち壊す高速道路下の居心地の悪さは極めつけだ。日本橋の上に高速を通してしまうような愚策に通じることを繰り返してはならない。
改めてコンペをするのは大いに結構だが、同じプログラムでは似たような結果を招きかねない、ましてや、コストとスケジュールさえ合えば良いと言うような方向にだけはなって欲しくない。是非とも、設計条件の見直しからして欲しいものだ。

この予想図のように人工地盤の下はいつも明るくて、人が多いなんてことはありえない。かつて青空の下、テニスなどで賑わっていた広場は、うす暗い橋の下のようになる・・・・画像:日本スポーツ振興センターより
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ちょっとノスタルジックな感じがして、日本とは思えないような通りの風景。ここは湘南、大磯の普通の住宅街の一角で、旧東海道らしいのだけれど名所、観光スポットにはなっていないようだ。化粧坂(けわいざか)と言われるが、化粧坂を検索しても最初に出てくるのは鎌倉のものだった。
通りに面する家々も実は何の変哲もない、どこにでもあるようなモノが並んでいるのだけれど、家と通りの間にこれだけの緑と空間があるだけで、とても良い感じ場所になっている。ガードレールや交通標識、白線、電柱の類も見事に少ないのも利いてる。
郊外の街並み、住宅街はこのくらいのゆとりがあると日本の街並みも別世界になるだろうに。そう、たったこれだけのことで、すごく豊かになった気持ちになれる。
御嶽山の噴火映像を見て、自然の驚異を目の当たりにしました。
実はこの夏の終わりに草津白根山に行って来ました。
この山は、今年6月に噴火警戒レベルが2に引き上げられたばかりだったのです。
「数年前は普通に入れたのに、残念だなあ」と軽い気持ちで
立ち入り禁止エリアや通行規制の影響で、望んでいたルートとは違うルートから登ったのですが、
警戒心ゼロだった自分に今、ぞっとしています。
それこそ、今回噴火した御嶽山はレベル1ですから、ほとんどの人は無警戒だったことと思います。
亡くなった方には心よりお悔やみ申し上げます。

何もなければ、それこそ平和なところなんだけれど・・
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湯釜の辺り、以前は観光バスも止まり、多く人で賑わっていた、ドライブインのようなレストハウスは休業、歩行禁止、駐停車禁止で車で通過することだけが認められている状態です。そして、万座ハイウェイは大雨のため道路陥没して通行禁止。。
見えない、地中で何かが動いているのでしょうか??
この数年登った山は、なぜか活火山が多く、噴火警戒レベルのある、磐梯山、浅間山に続いての草津白根山・・
山が生きているようにゴロゴロとした音、硫黄の匂い、、禿山、、ちょっと怖くて、ちょっと不思議で、非現実的な光景、、、ちょっと行ってみたくなる。そんなところ、これからはあまり近寄らないほうが賢明か。
磐梯山浅間山
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言われなくても、ゆっくりだい!
そもそも、ここの道、すいてたことなんて記憶にない。
異常気象、異常気象とは言うけれど
啓蟄を過ぎたあたりから、ちゃんと虫たちは律儀に現れるなあ・・・なんて思いながら歩いていたら、
足元に突然大きな蛾!?
うっ!声にならない雄叫びとともに、一人で飛び上がってた。
よく見たら、葉っぱ!・・・・
情けないやら、みっともないやら。。
葉っぱを蛾と間違えて心臓麻痺なんて言ったら、
死んでまで笑いモノになっちゃう。
で、その問題の葉っぱはと言うと、こんな感じ↓
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銀座や新宿などの繁華街の主要道路をホコ天にしようかというニュースを見た。これ、いいかもしれない。
そもそも道路ってなんだ?誰のためのものなんだと言うところを、見直す良い機会にもなる。
建築基準法で定められた道路は、4m以上の幅がいることになっている。これは自動車が、すれ違うことができる寸法から来ている。すなわち、基準は自動車なのだ。

車道を開放したホコ天なんて、けちなこと言わず、歩行者用につくればもっと魅力的に・・・・
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そう、今の道路は自動車中心であり、歩行者は脇に追いやられている。自由が丘の町なんて本当に歩車混同で歩きにくいこと極まりない。もっと歩く人のための道が欲しい。
もう成熟した社会、これからは人と車の数のどっちが多いのか?利用者数の多いほうを優先させることのほうが自然に思われる。車は緊急車両や生活サービスのための車両限定にしても成り立つだろう。たとえばニュースにあった銀座通りを今の車優先の道路を歩行者優先道路にして、ガードレールや標識や信号をなくし、緑を植えてベンチやテーブルなどがあったらどんなに居心地の良い場所になるだろう。新橋から上野までが遊歩道になったら世界に誇れる町並みができるなあ。
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