staff 安藤
【T-Treppe/世田谷区弦巻】の大規模修繕工事が進行中。4月の完成に向けて、工事も終盤です。
続きを読む
コンクリート打放し外壁の化粧補修(ランデックスコート)の施工が一部を除きほぼ完了しました。あたかも人工的につくったようでない、コンクリートの自然な表情を出すのが難しいところですが、そこは職人。きれいな仕上がりになっています。
専用の道具でポンポン叩くようにして模様(パターン)をつけていきます。
わざとらしさが出ないよう、パターンはランダムに。化粧の後に透明の撥水材をかけます。雨水の染みこみを少なくし、外壁面を汚れや劣化から守ります。これを外壁全体に行い、外部足場を全て解体すると、きれいに生まれ変わった建物が姿を現します。まだ足場が残っているので全貌は見られませんが、いまから楽しみです。
続きを閉じる
staff 安藤
3か月に一度の定期点検で
【a-blanc/世田谷区赤堤】を訪問しました。桜の満開時期に近く、敷地内に昔からある桜も花を咲かせていました。
続きを読む

a-blancには屋上に原っぱがあります。大型犬の飼育もOKとしており、ドッグランとしても使えます。少し前に芝生のリニューアルをしてからは芝もしっかりと育ち、居心地のよい空間となっています。築山の木々も成長を続け、きれいな花も咲かせています。


1階エントランス脇には入居者が自由に本を持ち寄ってつくる共用本棚「ヨリミチ文庫」があります。訪問するたびに本棚を眺めては、気になる本を借りたり、逆に読んでほしいなぁと思う自分の本をそっと置いたり。それが自分にとっての建物点検以外のもう一つの目的であり、ひそかな楽しみです。竣工図書は余白がたくさんありましたが、本もどんどんと増えていき、そろそろいっぱいになりそうな勢いです。

こうして竣工後も時間の経過とともに入居者の生活を反映し、変わっていく(成長する)様子を見ると、嬉しく感じます。
続きを閉じる
staff 安藤
「自分の行動の一手先や二手先を想像したほうがいいです」自分と同い年の写真家がお悩み相談でそう応えている著書を読んで、一方で先のことを考えずに後悔することが多い自分の未熟さ、浅はかさを知りました。1年前のことです。
続きを読む
なんとなく頭に思い浮かんだ言葉を口にしたくて、その言葉の本当の意味がどうであるか、その言葉がいまの状況に適したものか、を吟味することを怠る。そうして口から出た言葉はたいてい、相手を不快にさせ、誤解させます。言葉の重みをもう少し考える必要があります。
ガンを患うその写真家は「『闘病』という言葉は好きじゃない。闘いととらえると、勝つか負けるかの二択になってしまう。死ぬこと=負け、になってしまう。家族から「負けるな」と言われると銃を構えた敵兵に竹ヤリで突撃させられるような気持になる」と言います。彼の言葉を聞くと、病を背負う人に対する安易な態度が反対に相手を苦しめることもあるのだと気づきます。自分が良かれと思ってした言動が、相手から見たら苦行である、なんてこともあります。
他人を傷つける可能性があるということに気づかないことが、何より怖いことだと思います。だからこそ、自分の言動が相手にどんな影響を与えうるのか、冷静に考える姿勢が必要ですね。
続きを閉じる
staff 安藤
自宅のドライエリアに本棚を置いています。上の階のテラス床があるので直接雨はかかりませんが、少しずれると雨がかりになります。
続きを読む
ドライエリアに置こうと思った理由は、別に室内に置く場所が足りなくなったからとかそういうことではありません。「本の置き場所として室外はないだろう、雨にかかったら濡れてしまうし」と除外するのではなくて、積極的に取り込んだら面白いのではないかと思ったからです。一応直接雨がかからない部分に置いていますが、土砂降りの雨の日は跳ねた雨水が少しあたりますし、表紙は冷たく、軽く湿気を帯びています。先日は、すぐ近くで建物の解体工事を行っていたので、若干ほこりをかぶっていました。
普通は自分の本をそういう環境に置くことは嫌ですが、まぁそれでもいいかな、という寛容さを持てるような気がして、なんとなく嬉しくなります。天気の良い日はドライエリアに出て読書なんてのもいいなぁ、なんて想像もします(まだやっていませんが)。と言いつつも、モノとして美しいお気に入りの本など、外に出して良い本とダメな本をちゃっかり分けていたりするのですが。
既製品の本棚でなく、ホームセンターで板材とブロックを買ってきて自作(と言っても板材に塗装して積んだだけですが)したもの。いずれはもっと立派なものが欲しいですが、いまはこれで充分かな、なんて思っています。
本が外にあっても良いじゃないか、というように自分の視野が広がったのは、アメリカのオハイという町にある「バーツブックス」という屋外本屋を知ったのがきっかけ。その町の雨は横殴りでなくまっすぐ降るので、軒があれば本が雨に濡れることがないのだとか。そんな本に対するおおらかな姿勢に、驚きました。いつか行って見たい本屋です。
続きを閉じる
staff 安藤
自宅の表にあるアカシア、きれいな花が咲いています。
続きを読む
「ミモザ」というのはこのように黄色い花を咲かせるアカシア属の総称のようですね。リースやドライフラワーなどでよく見ます。
自由が丘を歩いていると、このミモザの大きな木のある家を見かけます。きれいな花だなぁと思うようになったのはここ最近のことかもしれません。
こんなに身近なところで咲いているのに、家族に言われるまで気づきませんでした。毎朝目の前を通っているのに、どこを見て歩いているんだ自分は。下を向ているのだとしたら、良くないな。
続きを閉じる
staff 安藤
2004年竣工の
【J-patio/自由が丘】。建物の定期点検に行ってきました。2年前に大規模修繕工事で外壁の化粧補修を行って以降、特に目立つ不具合もなく、綺麗な状態を維持しています。

続きを読む
総戸数15戸と、ゼロワンオフィスが企画設計してきたなかでは戸数の多いコーポラティブハウスですが、それでも入居者同士の繋がりは強く、住まいを良くしようとする姿勢を感じます。建物名にもなっているパティオ(=中庭)も憩いの場として永く機能しているようです。
入居者の有志でグループを組んで樹木の植え替え案を出し合ったり、成長した生け垣を入居者が率先して手入れしたり、通信インフラをより快適にする方法を模索したり・・・。こうした取り組みに、コーポラティブハウスならではの良さがにじみ出ていると思います。
続きを閉じる
staff 安藤
4月始まりの手帳を使うようになってしばらく経ちます。数年前、1月始まりの手帳を年明けに買いそびれたというのが理由なのですが、特に4月始まりで不便はありません。今年も買い替える時期になりました。
続きを読む
2020の文字が2021になっただけで、表紙のデザインは変わりません。10年以上手帳を使ってきてつくづく感じるのは、少なくとも自分にとっては、真新しさよりも、慣れた使い心地が大事なのだということ。高橋書店のフェルテをずっと使っているのも、使い心地が良かったからです。週ごとのページの体裁は多少変えた年もありますが、1か月を1ページで俯瞰できて、かつ1日ごとの枠が比較的大きく予定を書き込みやすく、重宝しています。
ジャケットの内ポケットに入るくらいのサイズの手帳もありますが、これはどうしても使う気持ちになれません。持ち運びは便利なのでしょうけれど、ガシガシ気軽に書けるように思えなくて、私には逆に不便なようです。
使い慣れた道具を使い続けるというのはやはり気持ち良いものですね。
続きを閉じる
staff 安藤
エッセイにはその書き手の「本当」が描かれている。
エッセイを読んで人を知り、自分を知ることができる。
だからエッセイを読むのが好きだ、という意見に触れ、
なるほどなぁと思いました。
私もエッセイを読むとき、生々しい著者の「本当」を知って、
そこに自分の考えとの共通点を見出して喜んだり、
相違点を見出してそういう考え方もあるのかと驚いたりする、
そうした時間を楽しんでいるのかもしれません。
続きを読む
一方で「エッセイを読むのが一時期苦痛で」と言っている人がいて、
そう言えばそんなこともあるなぁと共感しました。
少し嫌な表現ですが、
「こう読んでほしい」「自分をこういう人だと思ってほしい」という、
書き手の作為的な匂いを感じることは、確かにあるのです。
作為的なものを感じない、まるで情報の羅列のような本に
触れたいと思うことは、誰にでもあるのではないでしょうか。
私はいまのところ、
書き手の「本当」に触れられる楽しさの方が勝っていて、
あまり作為的なものに嫌味を感じない方だと思いますが、
でも、そういう気持ちに鈍感になるのではなくて、
両方の感情も持ち合わせていたいなぁと思っています。
ただ、嫌な感情も強すぎると本を読みづらくなります。
さじ加減は難しいですね。
続きを閉じる
staff 安藤
まるで分厚い本のようなパッケージのチョコレートをいただきました。ちょっとかわった苦みが特徴のチョコですが、とにかく箱がカッコいい。さまになると思ったので、本と一緒に本棚に並べています。これは捨てるのがもったいないですね。
https://lohaco.jp/product/U622030/
続きを読む
話は変わって。直接設計に携わるのではなく、プロジェクト進行にあたり助言をする立場の取り組みがありました。法人の本社ビル新築計画で、先月竣工し、一段落。
クライアントは箱をつくる会社。化粧品やジュエリー、チョコレートなど、商品をより美しく、際立たせるためのオリジナルなパッケージをつくっています。本社ビル計画のコンサルにおいても、色味やディテールへの細かいこだわりを話の端々で感じ、勉強になりました。
お店では商品にばかり目が向きがちですが、箱を含めた全体からこそ高級感や上品さを感じるもの。普段商品を見てそのことを意識しないのは、それほど箱が目立つのではなく、商品の良さを引き出しているからこそなのかもしれません。
さて、本棚に置いた先のチョコレート。食べ終わった後の空箱をそのまま置いておいても良さそうです。箱といっても、奥が深い・・・。
続きを閉じる