こだわりのデザイン--8: ポツ窓 [ゼロワンの設計を語ろう]

この窓は俗に言われる「ポツ窓」に見せたかった。
圧倒的な壁の量に対して小さくぽつんと開ける窓のことをポツ窓と呼ぶのだが、、、
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■環境、構造、インテリア、建築コンセプト・・・窓一つを決めるにもさまざまな要素が絡んでいる。 「壁の存在」を大事にしたいときや、生活観を消したい時、閉鎖的な外観を作るときによく使う手である。また、ポツ窓は厚い壁のその厚さを強調するのにも効果的で、彫りの深い開口部は壁にそのときの陰影を刻み込み、さまざまな壁の表情をつくりだす。
薄肉ボイドラーメン構造は壁厚が35cmを超えることも多いのだが、その特徴が外観にも表現できることは構造とデザインの整合性が取れると言うことで、見た目の自然な感じと安定感、この場合は心地よい重量感が生まれてくる。
ここまで壁が厚いとサッシュが見えにくくなって、窓の存在感が薄れ、コンクリートの開口部に見えてくる。外壁の雑音が消されて、その面のコンクリート壁の存在感が引き立って来ると、その壁は堂々たるファサードになってくる。ファサードを持ったマンションが以外にも少ないのはとても不思議なのだが、僕はマンションと言えどもファサードを意識してつくることが多い。
彫りの深い窓の難点は、窓の下につく「水切り」と言う部材がこれだけの奥行きのものがなく特注になってしまうこと。J-alleyの場合はアルミでつくり、小石川Wallsのときはステンレスで作った。コンクリートのこともある。
無造作な窓は壁の存在感を弱め、窓も雑音にしかならない。結果、その面は何の意志ももたない壁面となってしまい、無神経でだらしない建物になってしまう。
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■'91年竣工小石川Walls:一目ではマンションと判らない外観もこだわりの一つ
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