段違い階段 [01スタッフより]
staff:濱口階段のデザインは設計の中でも
重要なポイントになることが多々あります。
「静的な空間の中で、階段の造形は動的要素としてうんぬん…」と
難解に語りだすのもありかもしれませんが、今回は止めにしておきまして、
とにかく造作が比較的細かく目立つ存在になりやすいのが「階段」です。

Swd Houseのリビングに設置した階段です。
ちょっと普通の階段ではありません。

近づくとこんな感じです。
「段違い階段」とも呼びますが、
踏面が互い違いになっている階段なのです。
慣れるまではちょっとモタツキますが、
こんな急な角度でも楽々昇り降りができます。
上階はロフトスペースで、ご主人のホビールームとして使われるとのこと。
実は工事始まってからかなり後になるまで、ここは既製のロフトハシゴを予定していましたが、追加の予算を捻出していただき、オリジナルの階段に変更。完成時には「もしハシゴのままだったらコーヒー1杯持って上がるのも一苦労でしたね」と大変喜んでいただけました。そうです。ハシゴとの違いは両手が自由になること。これは決定的な違いです。
普通の階段との違い、それは「省スペース」であること。
Swd Houseの場合も普通の階段ではプランが成り立ちません。
加えてデザイン的にも個性的で、かつコンパクトな点。
Swd Houseの場合、大きな吹抜けのリビングに配置されるため特にこの点は重要でした。既成品のハシゴでは求められるプレッシャーに負けていたのではないかと思います。また仮に普通の階段を設置することができたとしても、今度はボリュームが大きすぎて、奥の吹抜けいっぱいのガラス面をだいぶ邪魔しただろうと思います。
階段の話の最後に
「世界のおしゃれな階段まとめ」というページをリンクしておきます。
http://matome.naver.jp/odai/2132851461857831501
おしゃれ??と疑問符のつく階段も中にはありますが、
アイデアいっぱいの面白い階段がたくさん。
お気づきになるかと思いますが今回ご紹介した
「段違い階段」もいろいろなバリエーションで登場しますよ。