決断のとき [01スタッフより]
staff 松尾三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の三大メガバンクの10年固定型住宅ローンの金利(6月適用)が最大0.2%上げられることになりました。

グラフの通り、住宅ローン金利のベースとなっている10年物長期国債の金利がここにきて上がっているためです。
長期国債の金利が上昇している理由としては、最近の株価の上昇傾向を受け国債に回っていた資金が株にシフトしたためであるとか、国債の信用力が低下したため等諸説ありますが、
いずれにせよ10年物長期国債の金利が上がれば住宅ローンの金利も上がることになります。
そして、例えば住宅ローンとしてフラット35を利用し、金利は現在の1.81%で3,000万円を35年借り入れるとした場合、
0.2%の金利上昇で総返済額は4,053万→4,181万へ128万増加、
0.5%の金利上昇で総返済額は4,053万→4,378万へ225万増加、
となります。
また、住戸価格のうち消費税の対象となる額を仮に3,000万とした場合、
5%→8%への消費税率の上昇で消費税は90万の増加となります。
金利の上昇がいつまで続くかは定かではありませんが、当面金利の上昇傾向が続くとすると、
数年後に住戸を購入した場合、金利上昇分と消費税増税分とで現在よりも総支払額が数百万高くなる、ということは十分考えられそうです。
もし住宅取得を現在決めた場合より2年後に決めた場合の方が総支払額が200万高くなるとすると、
頭金を稼ぐために月々8万強を貯金し、2年後に住宅取得を決めたとしてもその努力は報われないことになります。
そう考えると、今はここ数年では稀に見る住宅取得決断のタイミングと言えるかもしれません。