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映画 天地明察と和算 [01スタッフより]

staff 植田開

唐突ですが、映画 天地明察のレンタルが開始されていました。
荒筋は、算数を用いて正しい暦(こよみ)を導く和算家の姿が描かれます。

映画の詳細はこちらを見ていただくとして、面白いのは和算という日本の鎖国時代に独自に築かれた算数です。
早速、この本を購入。
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和算の歴史から始まり、『塵劫記』(じんこうき)と呼ばれる当時のベストセラー本(!)の存在、映画にも登場する和算家 関孝和について。
そして、生活に役に立つ設問から、世界の奥行きを感じさせてくれるような桁の概念などが紹介されています。

少し抜粋しますと、自分の背よりも遥かに伸びる大木の高さを、正方形の紙一枚と紐と石(重し)を用いて測る方法が当時の図付きで紹介されていたりします。
この便利な生活の知恵は、直角二等辺三角形についての説明で解決されます。

余談は広がり、当時のベストセラー現象についても記述されています。
どうやって本を複製したか、そして、複製に対抗して原本を4色刷りにした結果、印刷技術が大躍進を遂げた等々。

そろそろ、涼しくなる季節ですから、是非とも読んでみてください。
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