吉祥寺コーポラティブハウス上棟! [プロジェクト進行中!]
staff 植田開吉祥寺東町コーポラティブハウスでは、順調に建築工事が進み、先日、無事上棟となりました。
今回は、その前後をピックアップしてボリューム大目にお届けします。
そのまえの予備知識としまして、
鉄筋コンクリート造の建物の"上棟"とは、最上階のコンクリートを打設し終えた段階の事を指します。
そこで、最後の打設の少し前、配筋検査から。
(今回が特別と言うわけでなく、各階ともこういった検査が行われています)
打設の数日前の段階で、コンクリートの中の鉄筋工事が完了します。
ここで、現場監理者、現場責任者、構造設計者の立会いの元、図面どおりに鉄筋が組まれているか確認します。

青いウィンドブレーカーのかたが、構造設計者の大賀さんです。
写真の通り、綺麗でしっかり組み上げられている鉄筋を見て「OKです」「良いですね」が続きます。
一番奥の鉄筋棒を持っているのは、鉄筋工の親方さん。
検査が気になって近くをウロウロ。
見事!指摘ゼロ。
親方も私もニマーっとしつつ雑談。
親方「難しい所もあったけど、面白かった。また何か作ろうぜ」
そのコメントに胸を熱くしつつ、お礼を伝えます。
夏の暑い時期から、本当に有り難うございました。
こう言って貰えるのは、設計者として凄く嬉しい瞬間の一つです。
そして、打設となります。

これは、生コン工場から運ばれてきた生コンクリートが適正なものであるか検査をするための道具です。
打設開始前と抜き打ちで数回行われるのですが、その度にピシっとセッティング。
現場にいつもと違う緊張感が満ちてきます。
無事、良好な生コンクリートである事が確認でき、打設開始。

タンクローリー車から出てくる生コンクリートを、ポンプ車のホースを一杯に伸ばして最上階へ送り上げます。
何事も無く上手く行くように祈るばかり。
働く車シリーズ「ポンプ車」

後日、壁型枠の解体が始まります。
こちらは、屋上の共用テラスです。
共用テーブルもコンクリートで作りました。

ここも良い場所になるといいなあ。
そしうして、いよいよ上棟式です。
今回はせっかくなら、、という事で、お施主さんの現場見学会を兼ねて執り行いました。

ヘルメットを被って頂いて、探検隊さながらに現場を回ります。
仕上がる前の建物はなかなか見れる機会がありません。
「ここがリビングで、ここにキッチンカウンター」等々お話をしつつ、
皆さんが笑顔で見て頂けて、本当に良かった。
設計者として凄く嬉しい瞬間の一つです。
そしてもう一つ。
少し解りにくいですが、搬入用エレベーターに乗って最上階へ!

屋上への経路には、まだまだ資材が多く危ないとの判断から、こちらに乗って共用テラスへ向かいました。
ずっと乗ってみたかったのですが、およそ半年間断られ続けていたのです。
その頃、、、
弊社コーディネーター安藤は、支保工を厳しい目で見て回っていました。
(支保工=写真に写っている鉄の棒です。コンクリート打設の際、型枠を支える役目を担っています)

無事、問題無かった様でバッチOK
これから、後半戦の仕上げ工事へ入って行きます。
完成に向けて、もう3~4踏ん張り、頑張ります!