オープンハウス [建築家のオフタイム]
先週、今度いっしょに仕事をするチーム2DKと言う設計集団のオープンハウスに行って来ました。案内でもらっていた写真を頼りにすぐ現地につきましたが、前に立った時の印象がなんか妙な感じなのです。
そう、この建築は7階建てなのに前面に柱がない!!
200∮位の鉄骨の白い柱がセンターにあるだけで外壁側は何もなし。
思わず、「やるなあー」と第一印象。
アプローチから半階上がったところにあるエントランスは裏の親水公園までの「抜け」がとても気持ちよい空間です。
シンプルな構成であるのに1階の住戸(法的には地下?)への行き方がなぜか瞬時に判らなかったり、基準階は中廊下ホール形式プランでありながら、そこにきちんと採光が確保されていたり。
また、住戸プランも何気に部屋ごとに異なっていて設備計画も違うなど、奥深い平面計画になっていました。
一方、平面計画だけではなく断面計画を含めた構造計画のこだわりに加え、仕上げも既製品をはめ込むなどと言う安易な個所はなく、随所に見られるディティールのこだわりやコストとの格闘など、設計事務所らしい仕事振りに、馬鹿だねえ、、、こんなに苦労しなくてもいいのに。(失礼)と同情したり、共感したりしました。
こんな仕事振りのチームとのコラボレートでコーポラを西原に計画しています。建築が好きで、一生懸命、あふれんばかりのエネルギッシュな設計者が集まるとどんなことになるのか、、、、今から楽しみです。お互いやり過ぎによる失敗をしないようにがんばろうね。と言った気持ちになりました。

■斜線制限できられた部分を吹抜けとした住戸。法的規制を逆手に取って、気持ちよい空間になってます。