今週末もオープンハウスへ [建築家のオフタイム]
今回は宮崎浩/プランツアソシエイツの設計による住宅のオープンハウスに行って来ました。世田谷区の閑静な住宅地で限られた敷地に地下緩和を最大限使ったという寺院併用の兼用住宅です。
外から見えるオープンスペースはアプローチ周りだけで、容積だけでなく建蔽率もぎりぎりいっぱいなのですが、まったくそんなことを感じさせない、非常に伸びやかでゆとりを感じさせる上質な外観になっています。

道路際のガラススクリーンの裏はフロントコートを兼ねる半地下のドライエリアになっており、その空間が住宅と道路の緩衝地帯になっています。
その半透明な空間が町並みに対して、建築の奥行き感を深めことに一役かっているようです。一方、ガラススクリーンによってプライバシーを確保された内部は、室内から半屋外的なコートへ広がる、気持ちのよい空間になっています。
都市型住宅における町並みとのかかわり方の一つの解答を見たように思います。
また、建築の組み立てにとどまらず
メーカーと協働開発したサッシュに始まり、建具の洗練されたディテールもさすがです。その他、内装における壁と天井との取り合い、窓周りの納め方、、、、住宅内すべてが正にディテール集のようです。
設計者の宮崎さんにはそんなディテールのツボや苦労話などのお話を聞かせてもらうことも出来、とても勉強になりました。
