本棚と暮らす贅沢 [プロジェクトその後]

staff 安藤

「本棚に囲まれた家」。いまの私にとっての理想の住まいです。

私は活字が苦手で本を読まない子供だったので、いまはその反動なのか、自然と本屋に足が向きます。乾いたスポンジが水を吸うように、身体が情報を欲しているのかもしれません。ただ、「今日は全然読む気分じゃない」といった日も当然ありますので、根っからの読書好きかというと違う気がします。読まなきゃマズイという焦燥感もありますし、たくさん読む人だと他人から思われたいという下心もあります。

今年は自宅に壁面本棚をつくったので、本に寄り添う暮らしは徐々に実現しつつありますが、それでも、壁一面に大きな本棚がある住宅写真などを見ると、羨ましく思います。

事務所がある【J-alley/自由が丘】に、立派な壁面本棚のあるお宅があります。

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写真は竣工時のものです

階段脇の壁にそびえる本棚。最上段に置いた本を取るのが大変だなぁ、と心配になるくらい贅沢な規模です。住まい手のバトンタッチがあったのですが、いまのオーナーが引き継ぐことを一瞬で決めた、その理由のひとつがこの本棚だったそう。まさに本棚が人を呼ぶ家です。オーナーはいつも陽気に話しかけてくださって、お宅にお邪魔するたびにこの立派な本棚に並ぶ難しそうな本が目に入るのですが、写真に残したいので撮らせてほしい、という想いをまだ言い出せていません・・・。

「本は一度読んだら二度読みなんてしないから、よほど愛着のあるものでない限り読み終わったら手放してしまう」そういう考え方もありますが、本を持ち続けることで得られる体験もまた、捨てがたいものがあります。ふと思い出した時にすっと手に取ることができたり、本の背表紙を眺めながら、それがきっかけで新しいアイデアが生まれたり。本棚とともに暮らす贅沢は、こうした体験にあるのではないかと思います。

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