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シンプルな幸せをつくるHYGGE [01スタッフより]

staff 安藤

寒い日が続きますね。
昨晩から降っている雪が、外を歩く身体を一段と小さくさせます。

ホームで電車が来るのを待つのが少しつらかったので、
暖かい駅構内の売店に退避したら、気になる本を見つけました。
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「HYGGE(ヒュッゲ、と読みます)」はデンマークの言葉です。明確にこれというモノを表す言葉ではないようで、日本語でうまく翻訳できない言葉といったところでしょうか。例えば、仕事が終わって家に帰ってきたときの、ふと心が落ち着く時間であったり、ゆっくり過ごす快適な部屋であったり。そういった雰囲気のようなものをひっくるめて「ヒュッゲ」と呼ぶのだとか。コーヒーやホットワインなどの温かい飲み物やケーキ、キャンドル、家族友人との語らいといったキーワードと組み合わせてイメージされることが多いと聞くと、なんだかうらやましい習慣というか考え方だなぁと思います。確かに、ぴたりと合う日本語が見当たりません。

私が最初にこの言葉に出会ったのは約4年前。【Fika/吉祥寺】の建物名称を決める建設組合の議論の場でした。建物名称候補のなかにあったこの言葉を、最初は特に気に留めていませんでしたが、北欧の暮らしを表現する言葉として耳にすることが増え、徐々に興味を持つようになりました。ちなみに建物名称に決まった「Fika(フィーカ)」も北欧の国スウェーデンの言葉で、コーヒーブレイクを楽しむ習慣のことを指します。大好きな言葉です。

北欧の暮らしについて特に感じるのは、快適に暮らそうという意識がひとりひとりに強く根付いているのだということ。非常に寒く、暗く、また雨が多い(365日中179日が雨だとか?)環境だからこその生活の知恵といえばそれまでですが、それ以上に、暮らしを楽しもうという意識があるのだと思います。(消費税率25%と税金は驚くほど高いのに・・・)幸福度の高い国と言われる北欧の心の豊かさは、こういった習慣から来ているのではないかと思えてなりません。

まだ読んでいる途中ですが、読めば読むほど、自分も日々の暮らしをぞんざいにしないで、もっと丁寧に、快適に過ごしていかなければ、という気持ちが強くなります。そして、「暮らしを楽しむ」を最も手っ取り早く、合理的な方法で実現できる住宅としての役割を、コーポラティブハウスが担ってくれるのではないかと思っているんです。

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