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絵本とコーヒー [01スタッフより]

staff 安藤

イベントで出会った絵本専門店で「絵本の定期便」を頼むようになったのが2年前。毎月1~2冊の絵本が届くようになり、いまは自宅の本棚の一角を絵本が占めています。絵本を自分で選ぶと言っても難しい。こうして向こうからやってきてくれるから、楽しみやすいのかなと思います。

絵本の定期便について

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今回この本屋さんが絵本とコーヒーをセットにした企画をSNSで展開していたので、興味があり、注文しました。「環境」をテーマに選んだ海外の絵本と自家焙煎コーヒーの組み合わせで、ふと立ち止まってコーヒーを飲みながら、自分のこと、まわりのことを考えてみる、そういう贅沢な時間を過ごしてみては、というコンセプトに共感しました。

絵本は「forest=森」のストーリー。木が生い茂る自然の森に人間が手を加えていき、時間を経て街になったけれど、汚れた大雨で建物は流され、残っていた1本の木からまた森になる、という循環の話です。手を加える人間側としては、ただ「自分だけはそんな傲慢な人間ではありたくない」と一言で片づけることができないくらい、壮大なテーマです。いくら人工的になってもいずれ壊れ、自然が生き残る、それくらい自然は強いものだ、と考えることもできるし、そんな大いなる自然に抗おうとするから汚れた雨に流されることになるのだ、という人間に対する戒めとも読めます。

いま自分は、目先のことだけに一喜一憂していないだろうか。これまで来た道を冷静に振り返ったり、こらから進む道をよく目を凝らして見たりすることを、目の前のことで忙しいからと言っておろそかにしてはいないだろうか。仕事が思うように進まないことをウイルスのせいにして、自分で解決する努力を放棄していないだろうか。

なんだかギスギスして、居心地の悪い思いをすることも最近多いですが。いま目の前にある危機・脅威をなんとか乗り越えるカギは、こうやって心に余白を持たせる時間にこそあるのではないかと、思いました。


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