ドライエリアに本を [01スタッフより]
staff 安藤自宅のドライエリアに本棚を置いています。上の階のテラス床があるので直接雨はかかりませんが、少しずれると雨がかりになります。

ドライエリアに置こうと思った理由は、別に室内に置く場所が足りなくなったからとかそういうことではありません。「本の置き場所として室外はないだろう、雨にかかったら濡れてしまうし」と除外するのではなくて、積極的に取り込んだら面白いのではないかと思ったからです。一応直接雨がかからない部分に置いていますが、土砂降りの雨の日は跳ねた雨水が少しあたりますし、表紙は冷たく、軽く湿気を帯びています。先日は、すぐ近くで建物の解体工事を行っていたので、若干ほこりをかぶっていました。
普通は自分の本をそういう環境に置くことは嫌ですが、まぁそれでもいいかな、という寛容さを持てるような気がして、なんとなく嬉しくなります。天気の良い日はドライエリアに出て読書なんてのもいいなぁ、なんて想像もします(まだやっていませんが)。と言いつつも、モノとして美しいお気に入りの本など、外に出して良い本とダメな本をちゃっかり分けていたりするのですが。
既製品の本棚でなく、ホームセンターで板材とブロックを買ってきて自作(と言っても板材に塗装して積んだだけですが)したもの。いずれはもっと立派なものが欲しいですが、いまはこれで充分かな、なんて思っています。
本が外にあっても良いじゃないか、というように自分の視野が広がったのは、アメリカのオハイという町にある「バーツブックス」という屋外本屋を知ったのがきっかけ。その町の雨は横殴りでなくまっすぐ降るので、軒があれば本が雨に濡れることがないのだとか。そんな本に対するおおらかな姿勢に、驚きました。いつか行って見たい本屋です。