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第1話:地下住戸--1 [クライアントは僕]

手にする住まいは地下住居。しかも北向き。
おてんとうさまの国では敬遠されがちな住まいなのかな。
でも僕は一般的にイメージの良くない条件でも、
実はこんなに快適な住まいになるのだよと、
実践してみせようと意気込んでいる。

20050817145403.jpg

■これは01のオフィス(地下)より外を見上げた写真。
今度はこのような2層分の高さのサッシュはない。。。しかもこれは南向き。その分、幅が広いサッシュになる


個人的にはまったく地下住戸に対する抵抗はなく、都内の住宅地であれば、むしろ地下のほうが望ましいくらいだと考えている。理由はたくさんあるが、プライバシーも高く、落ち着く。居住環境も安定していて、防音的にも優れているから、などなど。
http://01blog.blog5.fc2.com/blog-entry-43.html

今回は6m近く幅のあるドライエリアを活かして外を感じる生活空間をつくってみたい。
大きく開けることができる窓にして、ドライエリアと一体化した空間をつくる。
室内外の境を取り払った外気を感じることは実に気持ちの良い場になるだろう。
住宅街の中にあっても、ブラインドなしでプライバシーが確保できるのも地下の魅力だ。

眺望がない代わりに余計なものを見ないで済む窓の外のビュー、
トリミングされて見えるのはコンクリートの壁と緑道の緑越しに抜ける空、更に手の届くところにも緑を加えようと思っている。
夜もライティングをして生活空間に取り込む。オープンエアで過ごすも良し、室内から見るのも良し、外の存在が生活の一部に入り込む贅沢。
もちろん好き嫌いはあるだろうが、地下住居は都市型住宅の1つの答えだと思っている。

落ち着く空間=「居ごごちのよさ」は人それぞれだが、
なんとも言葉では説明できない「地下空間が落ち着く」と言うのは、
動物の本能もしくはDNAに由来する人間に共通の感覚なのかもしれない。
かつては洞窟に始まり、竪穴式住居がルーツであるからだろうか。

コメント

いくら「ブラインドなしでプライバシーが確保できるのも地下の魅力だ」といってもそのように出来るかどうかは隣接する建物との位置関係によって異なってくるのではないでしょうか?購入された住戸の前はどのような感じですか?我が家の前はマンションのベランダがあり下手をすると地下のリビングも覗き込まれる立場にあります。そのためせっかくの大きなガラス窓も活かしきれておりません。どうにかしないと・・・。
  1. 2005/08/31(水) 03:01:57 |
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  3. artizm #-
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南に庭があっても、花も南を向いて咲くので
北側にわざと庭を作って自分達(家)を向いて
花々が咲き誇るのを眺めるのが良いのよ~
と、親戚のおばさまが言ってました。
ある意味、贅沢な話だなぁと、関心したものです。
アイディアを浮かべるには上階、
精神を統一させるなら地下へこもる。(←昔聞いた話)
だとしたら、自宅=寝室は地下に作るべきなのではないかと考える今日この頃・・・
  1. 2005/09/06(火) 20:53:08 |
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  3. さくら #-
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>artizmさん
確かに周辺との関係も重要ですね。でも、その影響は地上階より地下のほうが少なく、かつ、対策も楽かもしれませんね。
>さくらさん
いいこと言うねえ!北側のお庭の魅了は昔から言われていることでもあるんだよね。低層住宅にしか言えないことだけど。
  1. 2005/09/20(火) 18:02:43 |
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  3. 伊藤 #GVtlOqMc
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