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浸水対策について@西原 vol.02 [プロジェクト進行中!]

staff nakano

先日の集中豪雨で、妙正寺川、善福寺川といった支流と合わせて、神田川流域が浸水の被害にあったのは記憶に新しいところです。弊社掲示板にもメンバーの方から質問が来ていることもあり、今回はその「浸水被害の分析」と「西原プロジェクトにおける浸水被害の可能性」を検証しようと思います。

まず先日の浸水被害は、都内全域ではなく『主に一部の限られたエリア全体が被害を受けた都市災害である』と言うことができます。
最も被害が大きかった神田川流域は、下流域の御茶ノ水付近こそ人工で造られた部分ですが、成り立ちは平川という自然川です。一方玉川上水は、江戸の人口増加によって生じる水不足を解消するため、江戸初期に造られた飲料用水・農業用水です。この2つの川が大きく違うのは、神田川は上流域が自然河川で低いところを流れいるのに対して、玉川上水は武蔵野台地の尾根部分(高いところ)を通っているという点です。


■計画地側からスポーツセンターを見ると、地面が下がっていることがわかる。 次に西原エリアに目を向けますと、計画地周辺は地形的に周囲より高くなっており、渋谷区スポーツセンター沿いの道路から広く周囲を見渡すことが出来る高台(標高約40m)に立地しております。また、計画地に隣接する旧玉川上水は、現在は水が流れていないので増水する心配はありません。ですので、東京の都心の殆どが浸水するというような大災害時を除けば、エリア全体が浸水する可能性は極めて低いと予測できます。

さらに建築計画に目を向けますと、敷地内に降った雨をどのように下水に放流するかということが重要です。下水道局のHPに記載されている浸水対策を参照しますと、「地下室・半地下を設けた場合は、下水が逆流しないような施設を設けることが必要である」といった内容となっております。西原プロジェクトに限らず、弊社が主催する全てのプロジェクトでは、地下にピット(地下1階のさらに下にある地下室のようなもの)を設けると共に2台の逆流防止ポンプを設置しており、二重三重の対策を立てております。

[関連リンク]
渋谷区役所ホームページ(渋谷区についての地理)
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