震災復興も一段落 [建築家のオフタイム]
新潟中越地震で全壊になった家内の実家の建替えもほぼ完成。本来であれば長年親しんできた家で生涯をずっと過ごしていくことに何の疑いも不安もなかったはずなのに、突然ふりかかってきた震災の破壊力はすざましいものだ。
自己震災復興事業とも言える今回の自宅再建も言わば、好き好んで新しい家を建てているわけではないのであろう。
年老いた老人は住宅ローンも組めず現金のある人しか建て替えなんて出来ない。老後の為にためてきたお金をすべてなげうってでも建替えをできる人は一部で、仮設住宅などで余生を過ごさなければならない人も多くいることを思うと、新しい家を持てると言うことはとても恵まれた環境なのだろうと思う。

ここが玄関前、床の仕上げ工事の前にドカ雪が降って工事が出来ない。。。。J君によるチェックも入念です。 震災で家を失った年老いた両親にとっては、新しい家を再度持つことが新たなエネルギーになっていたことも事実。
毎日のように現場に出向き、お茶を出し、掃除をしていたそうだ。
今年の新潟は秋雨前線が11月にずれ込み、長雨続きで、晴れた日が3日しかなかったそうだが、とどめを刺すように12月に入ると今度は歴史的な大雪!!外部の工事はいくつかやり残しが出てしまった。最後ははらはらしたけど、何とか年内に無事入居。新居で新年を迎えると言う最低限のラインは守ることができてよかったですね。婿殿としてもホッとしました。
本当はガンメタリックの外装にしたかったけど、黒い家だけは勘弁してくれと言われ、シルバーにした外観は、近所から「ハイカラな家だねえ」と言われているらしい」(笑)。今度の家は前よりずっと小さいけれど、暖かくて見晴らしもいいし、太陽の光が家の奥深くまで届くように工夫したので快適に暮らしてもらえるものと期待しています。娘たちの強い意見でコタツがない生活、椅子とテーブルにソファの生活になったけど、、、、大丈夫ですよね?腰への負担はかなり軽減されますよ。
