長者が岳(静岡-山梨県境) [建築家のオフタイム]

去年の12月半ばのハイキングレポートです。すっかり、アップするのが遅くなってしまいましたが、せっかく書いたものなのでアップします。

場所を間違えると、山登りはもう雪が心配な時期になってきたので、身の程を考えれば、おのずと向かう方向と標高は決まってきます。そこで今回は、東名高速で行く山で選んだ長者ケ岳(1336m)です。
前日の雨が山では雪の可能性もあったので、万が一、山が凍っているようであれば、山登りを断念し朝霧高原や滝めぐりなど、平地のウォーキングにエスケープできるだろうと考えて選んだコースなのです。
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田貫湖畔から登山口に入るとすぐヒノキの植林帯になっている。近郊の山の低いところはほとんどが植林されていて、樹種は大体が杉等の針葉樹。ここの人工林はかなり手入れが行き届いている。とてもきれいに整列した木々はほぼ均一な成長をしていて、見事なほどまっすぐに伸びている。枝ぶりがよく葉もよく茂っていて、山の中は薄暗く、足元には雑草もない。ここはさしずめ、山中にある「木の畑」と言った感じなのだろうか。
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30分ほど登り、植林帯を抜け、一休みをしようと振り返って見ると、そこには、とてつもなくデカイ富士山が!怖いくらい大きい!ものすごく近い!突然の出現に思わず息を飲んだ。
そのとき撮ったのが最初の写真、もどかしいことに写真ではその迫力が表現できない。多くの人が富士山を写真に取り、絵を描く気持ちがよくわかった。あの姿を目の前にすれば、誰もがカメラを向けるであろう。
しかし、富士山の写真できれいだなあ、と思ったことはほとんどないし、この迫力を感じたことはない。誰もがその感動を撮りきれないんじゃないか?絵もまた同じことで、銭湯の絵至っちゃ、ほとんどギャグの世界だ。。。
今までの2Dの世界では表現できないんじゃないかなと思う。新しい遠近法なのか、キュビズムに変わる空間を越えた構成なのか。。。新しい表現方法のヒントがそこにあるかもしれない。。。。。

ブナの原生林を歩く頃、あたりはガスって来た。
なんとも幻想的でしっとりと落ち着いた空気の山歩きもなかなかいいものだ。
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登りはじめから約2時間で頂上に到着、汗びっしょりのシャツを着替えてからランチにした。本来山登りにおいて大汗をかくことは誉められたことではないのは、よくわかっているが、本当に汗をかかずに山に登れるのか疑問だ。少なくとも、今の僕にはありえない穂なし。登山用のすぐ乾く素材も何もあったもんじゃない、絞れるほどびしょびしょになるんだから、、、
メニューはいつも同じようなもので、クリームチーズとバケット、ワインにフルーツ、チョコレート。決して豊かとはいえないメニュー(いわゆるオカズや、つまみなし;)だったけれど、これで十分満足できるのが山登りのいいところ、おいしかった。
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山を下り、クールダウンをかねて小田貫湿原を散策。
誰もいない枯葉で覆われた湿原は、とても静かで冬に囲まれている感じが伝わってくる。もっと大きい湿原なのかと思いきや、思いのほか小さな湿原で20分足らずで一周を回れてしまう。 物足りないので田貫湖のほとりも散策した。
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朝、その存在感に驚かされて以来ずっと隠れていた富士山が雲の切れ目から再び突然顔を現した。判っちゃいても、その大きさにまた驚く。しかも、周りが暗いのに富士の頭だけが光輝いている、いわゆる赤富士に近い。周辺とのスケールも明るさもあまりに違いすぎて、まるで超常現象を見ているかのようだ。きれいと言うよりは迫力に圧倒されて、異様な雰囲気は薄気味悪い感じだ。
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このあと、誰もいなくなった湖を後に、向かうは例によって温泉サウナ。下山後に一風呂で疲れをほぐすのが、僕らの定番になりつつある。
風呂上りに体重を量ると、想定以上に減っていて、思わずにんまり。帰りの東名高速が順調すぎて少しだけ眠かったけど、もちろん、本日も無事生還。これからはもっと寒くなるだろうけど、このペースで登り続けたいものだ。

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