南天 [建築と植栽]
staff たか
■N's Bauでは、緑道側に並べて植えられています。
南天は、「なんてん=難転」というように、「難を転じる」という言葉をかけて、縁起物や厄除けとしても、古くから日本人に親しまれてきた樹種。古くは中国から薬用・観賞用として伝わったとされ、漢名での南天竹(なんてんちく)、南天燭(なんてんしょく)から、南天と呼ばれるようになったそうです。

■N's Bauの南天にも、たくさんの実がなりました。

■その実ももう少し経つと、真っ赤になります。
ゼロワンオフィスでは、J-alley、N's Bauなどに植えられている南天。
風水では、北東の方角や家の入口に植えると厄除け、水周り(台所やお手洗いなど)の近くに植えると病魔除けの効果があるなど、住宅の庭木としてもよく見かけます。そして、毎年6月頃に白い花が咲き、秋には真っ赤な実をどっさりと付けるのが特徴で、成長が早く、水遣りや肥料をやらなくても充分に育つ、とても丈夫な木としても知られています。
また、縁起物や厄除けのイメージばかりが先行しがちな南天ですが、実際にその実には、咳止めや視力の回復に効果がある成分「ナンジニン」が含まれています。「なんてん、のどあめ~♪」でしられる某のど飴も、南天の薬用効果をそのまま謳ったものだったんですね。
名前:南天(ナンテン)
学名:Nandina domestica
属性:メギ科ナンテン属
花期:初夏(6月頃)
実期:秋~冬
形態:常緑低木
地域:本州、茨城県以西から四国・九州それに中国やインドに分布
メモ:料理の飾りに南天の葉をあしらったり、ナンテンの箸というのも食あたりを防ぎ、長寿を祈願するということで好まれる。また、石灰岩地帯に多く、山野に生え、高さは3メートルほどになる。