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ブルーヘブン [建築と植栽]

staff 濱口

今回取り上げるのは「ブルーヘブン」。
ゼロワンの竣工プロジェクトでは、J-patioの外構などで植えています。

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J-patioの外構に植えたブルーへブン

このような細く尖ったような形をした植栽、どこでもよく見かけると思います。一般に「コニファー」と呼ばれていて、ブルーへブンもそのうちの1つです。
「コニファー」とは、正確にはマツボックリのような「毬果(コーン)」を生じる植物のことを指すそうで、実は日本人に馴染み深いマツやヒノキも全てコニファーの範疇になるとのことですが、現在の日本では「針葉樹の中で葉色や樹形が美しく、園芸的に鑑賞性をもつもの」という意味合いで使われています。
この狭義のコニファーだけでも種類は数え切れないほど存在します。
「ブルーへブン」は名前の通り、ブルー系コニファーの代表的品種ですが、同じブルー系にも「スカイロケット(よりスリムな樹形)」や「ブルーアイス(葉に白い粉がつく)」など、特徴的な品種が多々あります。
グリーン・イエロー系ですと「ゴールドクレスト」や「エレガンテシマ」が有名な品種です。
冒頭で「細く尖ったような形」と説明しましたが、もっと成長させ、きれいな樹形に刈り込んだり、生垣として利用したりと多様な使い方ができます。また地被タイプ(「ブルーカーペット」等)もあって、シンボルツリーの下草や寄せ植えなどで活躍します。

可能性の尽きないコニファー類ですが、採用の際の注意点もあります。

まず見た目からして、いかにも雪山が似合うイメージで、品種によってはたしかに暑さに弱いものもありますが、どちらかというと、多湿な環境に弱い傾向にあります。日本の夏は高温多湿ですから、結局は、コニファーにとってはなかなか辛い場所であるに違いはないのですが、大切なのは「風通し」を良くすることだそうです。

それから成長の早い品種が多く、これは生垣として使えるなど利点でもあるのですが、しばらく放って置くと気が付いた時にはボサボサ状態になりかねない点が要注意です。これに対して「ドワーフ種」と呼ばれる成長の遅い品種から選択する手もあります。

最後は、やはり全体とのバランスです。コニファーにはコニファーにしか出せない独特の印象があります。一言で表すのは難しいですが、どことなく「クール」なイメージがあります。特にブルーへブンなど、あの濃い葉の色は、針葉樹ならではのもので、他では出せないものです。逆に言えば「和」の樹種と合わせるのはかなり難しく、またオリーブなどの「南欧」の樹種とも一緒にしないのが無難なところでしょう。

例えば、J-patioのように1列に並べて植えると「クール」なイメージがよりいっそう引立ってくるので、きれいに見せる植え方のひとつと言えそうです。


J-patioの西側にはブルーヘブンが並ぶ

名前:ブルーへブン
別名:コロラドビャクシン
学名:Juniperus scopulorum 'Blue Heaven'
属性:ヒノキ科 ビャクシン属
形態:常緑
原産地:北アメリカ西部
メモ:ブルー系コニファーの代表的品種。樹形は狭円錐形または円錐形になる。鱗葉は灰白色を帯びた緑青色が美しく冬は若干紫色を帯びる。強健で育てやすく、年間20~30cm程度伸びる。

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