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「すまいの品格」と「建築の品格」--#1 [コラム(blog版)]

国家に始まり女性や親、、、、いろいろな品格が本になっていますが、すまいとか建築の品格というのは、まだ目にしたことがなかったのでちょっと考えて見ました。品格、辞書には、「その人やその物に感じられる気高さや上品さ、品位。 」とあります。上品と言うのは豪華さとは違います。分不相応に豪華なのは、かえって下品になりやすいものです。品格には「分相応の誠実な姿」つまり自分の才能、立場や役割において、成すべきことをなし、してはならないことをしないといった、バランス感覚や襟元の正しさといったような意味合いも含むと言えそうです。

では本題の「すまいの品格」を考えてみます。
それは言い換えると、「すまい」が本来持つべき姿を、分相応に持ち合わせているのか?とも言えます。性能といった技術面での居住性の確保や、暮らしやすさといった人に対しての配慮がなされているか、常識的にあるべきものがきちんとそろっていて、環境や社会(法令など)に対して、してはならないことは決してしないという姿勢と結果。それともう一つ、内装の設えや空間が分相応の品位や気高さを持ち合わせているかということです。

そんなの当り前だろうとも思えるけど、断熱材のないRC住宅なんてはよくある。そう考えると案外すまいの品格なんて持ち合わせていないもの結構ありそうだ、、、、「すまいの品格」を意識して、改めていろいろな住宅を見てみると、「良い家」ってなんなんだろうと考えさせられました。
<次回に続く・・・・はず。>
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