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08.レッドアンドブルー [椅子の話]

staff 高村

今回はヘリット・リートフェルトデザインのレッドアンドブルーを紹介します。
幾何学的で単純なこの椅子。目を引くデザインとカラーリングが個性的です。

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自ら「美しく空間的なデザインが直線的な材料と機械によって創りだせるという証明」と語るように、この椅子は、幾何学的メカニズムでデザインされており構造上は単純で原理的です。しかし、そこから生みだされた造形に見られる、一つ一つのパーツの交差による独特の空間的ハーモニーと美しいダイナミズムは、実に多彩で複雑な表情をこの椅子に与えているといえます。

リートフェルトはオランダで家具職人の息子として生誕。11歳から父の工場で働き、1911年に家具職人として独立。 1917から1918年に「レッド&ブルーチェア」をデザインし有名になりました。1923年にはバウハウスに作品を出品。世界大恐慌の時代、単純な形の木を組み合わせて家具を作るスタイルで安いコストの家具をデザインしました。木材を組み合わせただけでできたこの椅子は、今までの椅子に革命を起こしました。それまでの椅子は熟練を重ねた職人が何日もかかって作られた高級な椅子が多い中、このレッドアンドブルーは誰もが簡単に組み立てられる椅子。

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詳細な設計図はほとんど不要で、構想からプロトタイプまで8時間程度で作られるものもあったとか。また、「ほぞ」ではなく、構造の自由度の高さから「だぼ継ぎ」による設計を採用したそうです。当初、木そのままの色でデザインされたこの椅子は、画家のモンドリアンに影響されて黒のライン、赤の面、青の面、そして黄色のポイントというように、カラフルに色づけされてこの赤と青の椅子ができあがりました。モンドリアンは平面ですが、それを立体3D化することで、新たな画期的な椅子を見いだしたのです。リートフェルトは建築家としては、シュレーダー邸が有名でもあります。
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