オバマ政権が発足 [murmur語録]
さすがに、超大国のトップの就任演説、心に残る内容も多かったです。疲弊しきって、自信を喪失しかかっている「我ら合衆国の人民」に対して、「恐怖より希望を!」と結束を呼びかける姿が印象的でした。加えて、歴史への感謝と愛国心。世界のリーダーである自信と自覚。このあたりはいかにもアメリカで、日本に大きくかけているところだと思いました。

そう言えばアメリカは「citizens=市民」
・・・日本の場合、国家レベルでは「国民」ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E6%B0%91
印象に残った具体的な言葉としては引用すると以下です(ちょっと長い)
アメリカの偉大さは与えられたものではなく、先人たちが切り開き、築いてきたものだ。その先人の多くは無名の労働者であり、何の財産もなく海を渡ってきて汗を流して働き、固い荒野を耕した人。自由や繁栄を勝ち取るために戦い、そして死んでいった人たちである。・・・・「歴史に対しての感謝と誇り」
先の世代の人々が、ファシズムや共産主義と対決したのはミサイルや戦車の力だけではなく、確固たる同盟関係と信念であったことを思い起こしてほしい。自身だけの力ではわれわれを守ることはできない。われわれの安全保障は、われわれの大義の正しさや自制にある。 われわれの精神はより堅固であり、打ち負かされることはない。われわれは勝利する。 ・・・・「勝つと言う意識、勝利への信念」
寄せ集めであるわれわれの伝統は弱さではなく、力であることを知っている。われわれは、キリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教、ヒンズー教、そして無信仰の人々の国である。この地球のいたる所から来たさまざまな言語や文化がわれわれを形づくっている。われわれは南北戦争や人種差別の苦渋を味わい、暗い歴史を超え強く立ち上がり、団結を強めた。だからこそ、過去の憎しみは乗り越えられると信ぜずにはいられない。部族間の隔たりは解消され、世界が小さくなるにつれ、共通の人間性が現れると。そして、米国は新たな平和の時代への先導役を務めねばならない。
今日問われているのは政府の大小ではなく、政府が機能するかどうか、政府が仕事を各家庭が見つけるための手助けができるかどうかだ。われわれは国民のお金を、賢明に使い悪い慣習を改革するために運用する責任を問われるだろう。なぜならそれによってのみ、人々と政府の間の不可欠な信頼関係を再生することができるからだ。
富を生み出し自由を拡大する市場の力は無類のものだ。しかしこの(経済)危機は、絶えず注視していなければ市場が制御不能になることを再確認させた。国家が繁栄だけを望んでいると繁栄が長く続かないことを再確認させた。国内総生産(GDP)の規模だけがわれわれの経済の成功を決めるのではなく、繁栄の範囲、やる気のある者に機会を与えるわれわれの力も経済の成功を決定してきた。
・・・・・まだまだあるけど、きりがないのでこの辺で。
日本の首相の所信表明演説とはだいぶ違いますな。