「SUMIKA Project」に行ってきました。 [01スタッフより]
staff カミデ先日、東京ガス主催の「SUMIKA Project」に行ってきました。場所は栃木県宇都宮。このプロジェクトには4人の建築家(伊東豊雄氏・藤森照信氏・西沢大良氏・藤本壮介氏)が住宅とは何なのかをテーマに、3つの住宅と1つのパビリオンが宇都宮駅の近くに建てられています。今回はこのプロジェクトの総合プロデューサー伊東豊雄氏のパビリオンと西沢大良氏の住宅をご紹介したいと思います。

パビリオンは宇都宮駅からすぐ近くにある東京ガスの社有地の一角に建っています。最初に見た感想は「えっ、小さい・・・・」。写真では大きく見えていたのでちょっと驚きました。
敷地内に桜の木があり、その木の下で人が集うのを想像して建てられたパビリオンです。
構造は4本の柱と、その柱を幹と考えそこから枝が生えているイメージで幾何学に組んだ構造体で支えられています。そこは将来、料理教室などに使えるような大きなキッチンが設置され、建物内でも人が集えるように考えられています。
しかしこの寒い時期に行ったにも関わらず、中のエアコンは送風を強にしていても中は暖かいということは、夏は凄く暑くなっていまうのではないかと心配です。


西沢大良氏の住宅は、宇都宮の気候、日照を細かく研究された住宅です。
天井は半透明な白い断熱材とトップライトによって常に光が落ちて、トップライトから落ちてくる強い光が朝はベッド、昼はキッチンというように人間の生活のリズムを現しています。また光によって暖められた空気は宇都宮の風を計算し斜めにかけられた梁により、風の通り道が出来て外に逃がすようになっています、その梁を支える柱は鋼管杭をそのまま天井まで伸ばし柱としても使われています。なので、この住宅には基礎は無く、床のコンクリートスラブがあるのみになっています。
外壁は開き戸で全て開け放すと室内が半屋外にもなる住宅になっています。天気の良い日は全ての扉を開け放せば上からやさしい光と開放感のある空間が外まで続き、気持ちが良さそうでした。


今回見学した住宅はそこに人が住むというイメージが出来ませんでした、けどそれはコンセプト住宅とパビリオンだったからで、私たちはそこに住む人の思いを形にして、もっと皆さんにとって身近な存在になり素敵な住宅をいっぱい造って行きたいと思っております。