「SUMIKA Project」に行ってきました2 [01スタッフより]
staff まるやま東京ガス主催の「SUMIKA Project」レポートの第2弾。
今回は4棟ある建物の残り2つ、藤森照信さん・藤本壮介さんの設計した住宅についてです。

タンポポハウス・ニラハウス・・などで知られる藤森照信さんのコールハウスはまっくろな焼き杉に覆われた温かみのある建物でした。人類のすまいの原型のひとつである洞窟をモチーフに、「九間」「茶室」など古くからの日本の住宅の考え方を用いてプランニングされています。


大きな開口部のあるリビング(九間「ココノマ」)では、高い天井と地面よりも低い位置の床にはさまれて、ぺたっと座っていると包まれているようななんともほっこりしたかんじがします。
2階の茶室には、主人は寝室の小扉から、客人は外からはしごを使って入ります。他にも大人が登りにくいように間隔の狭いはしごで入る子供部屋があったりと遊び心溢れた家で、今回の3つの中で一番住みやすそうな住宅でもありました。

藤本壮介さんの「House before House」は、家を町ととらえて、原初的な住宅の在り方を家・町・森が混じり合ったようなものとして考えられています。
小さな白い箱を積み上げてできた住宅はおもちゃ箱のようで、はしごや階段を上り下りして箱から箱、部屋から部屋へとつながり、敷地全体がひとつの家になっていました。
箱は全部で12個で、子供だったらもっと楽しめたのに!と思ってしまうような狭い空間もあり、とても楽しめましたが翌日は筋肉痛に悩まされました。ちょっと住むのは難しそうです。。
コンセプトやデザインだけではなく住宅には何よりも住みやすさが大切なのだと改めて思います。

余談ですが、ドアたくさんあるのでいったい鍵は何個あるんだろうと思っていましたが、全部一つの鍵で開くそうなのでほっとしました。しかし出掛けるときはきっと大変ですね。。