サーブ経営破綻 [murmur語録]

先週の話になるけど、米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下のスウェーデンの自動車メーカー、サーブ・オートモービルは20日、裁判所から法的管理下での再建手続き申請を認められ、事実上の経営破綻してしまった。
個人的にそろそろ買い換えたいなあと思いつつ、ずっと乗り続けているのがサーブ。途中ゴルフに乗り換えたけど、また、元に戻って二台目のサーブだから、あわせると延べ14年以上は乗ってることになる。この破綻の意味するところがなかなか悩ましい。
サーブ


ディーラーは一台目は西武自動車時代で、今のはヤナセだが、ヤナセになったころからのサーブは故障も全くなくなり安定していたが、一台目の時はひどかった。甚だ迷惑な街中、どうにもならない山の中、ところ構わず動かなくなった。リザーバータンクは絶えず漏ってたから、水は必需品だったし、ダイナモもいかれやすく、年中電気系統が麻痺した。そんな故障ばかりするサーブでも、その顔とスタイルの個性的なところ、固くて重い重量感と媚のない無骨さが好きだったのに、GMの傘下に入ってからのサーブは魅力がなくなっていた。次乗る車はサーブはありえないと思っていたくらいだから、破綻してしまうのも、残念だけど理解できてしまう。
サーブ一台目


難しいのが、品質が悪く効率も良くないのでGMの傘下に入り体質改善を試みたが、それにより、「味や個性=面白み」といった魅力がなくなってしまったと言うこと。結局、効率やマーケティング、品質や経営からだけでは魅力あるものをつくれないと言うことの証だと思います。ものをつくる作り手にハートつまり誇りと愛着も必要と言うことで、この数字には表れない哲学と経営の両輪のバランスが何よりも大切と言うことだと思います。
これは建築も同じことだと思います。アトリエ系の建築はハート(思い入れ、思い込み)に偏りすぎてるし、大手は品質に偏りすぎてる傾向があります。いかに、両輪のバランスをとりながら魅力的なものをつくるかが、これからますます求められると言うことだと、この破綻劇は暗示していると思います。
付け加えれば、時代に適合することも大切。サーブの親会社になっていたGMも今時、たとえ大きくて豪華だろうが、ガソリンをばら撒くような車を作っていれば、社会から相手にされなくなるのもあたりまえと言えるでしょう。
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