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建築雑学 [01スタッフより]

staff ナカジマ

社会人になって知ったことなのですが…

よくビルの壁面に
「定礎(ていそ)」と書かれた石がはめ込まれているの
を見かけることはありませんか?



正しくは「定礎石」と言います。
コンクリート建築物の基部にはめ込まれる銘石で
コンクリート工事が終わった年月、施主名が刻まれています。

建物の仕上げの時期に「定礎式」を行い、これまでの工事の無事を祝い、
完成までの安全、建物の永遠の無事やその会社の興隆発展を祈願し、
定礎石が据え付けられます。

その定礎石の奥には定礎箱なるものがあり、
定礎銘板、氏神様のお札、平面図、当日の官報・新聞、
通貨、社史などが収納されています。
中身は解体する時にしか見る事が出来ません。

コーポラに定礎石はありませんが…
地鎮祭の際には、鎮物(しづめもの)と呼ばれるお供えものをし、
その後、基礎工事の時に地面に埋めてもらいます。

両者とも建物への想いを込めたタイムカプセルのようで、
そんな事をちょっと知っていると、
より建物に愛着がわいてくる気がしています。
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