ご挨拶と小山のかたち [01スタッフより]
staff Uedaはじめまして。
植田 開(うえだはるき)と申します。
3年ほど他の設計事務所に在籍したのち、6月1日よりゼロワンオフィスで設計スタッフとして働かせていただいています。
よろしくお願いいたします。
さて、唐突ですが、最近見て感動したものをご紹介したいと思います。

立川市にある昭和記念公園の霧の森という広場です。
このように板チョコのような小山が並んでいて、谷間に霧が出てくるという単純明快な計画ですが、しばらく散策していると、次のような点に気付きました。
1、形状
子供たちが駆け上がる台形の断面でもあるのですが、ぶつかってもペタリと着地する、怪我をしにくい形になっています。
2、高さ
元気に走り回る年齢くらいの子供たちの目線と同じ程度の高さに設定されています。
子供たちにとっては、まわりの景色が見えたり隠れたりする一番楽しい視点となっていて、さらに霧が立ち込めると、より複雑な見え方を構成します。
3、お父さんお母さんの視点
霧が出ているときに広場から出てみました。
広場の縁は霧を溜め込むために、広場よりも一段高くなっています。
この視点からは広場を上から覗き込むように見えるため、遊び回る子供たちひとりひとりの姿をしっかり確認できます。
親御さんも安心して子供たちを見守られていました。
さりげない事ですが、訪れた家族が楽しむ様々なシーンに対して、とても細やかな気配りがなされています。この気配りの集まりが、単純なのにとても楽しい広場を成立させているのだなと思います。
普段の設計対象からは少し離れているものですが、デザイナーの視点や姿勢を感じることができ、大変勉強になりました。
こういった事も、今後の設計業務で活かせたら良いなあと思います。
少し固い文章ですが、自己紹介のお役に立てばと思います。