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目地について [ゼロワンの設計を語ろう]

staff fujita

壁目地

ちょっとした気遣いを自然にできる人はすてきだなと思うのですが、これは建築においても当てはまります。ちょっとした(時には大きなものもありますが)気遣いをさりげなく形にする。もちろん見た目も美しく。そうしてつくられたものは、シャンとした中にどこか優しさを感じます。
ゼロワンの設計においてもそこは目指すところであり、気をつけています。では、具体的にどこか?
書こうとして一瞬戸惑いました)笑
ネタがない訳ではなく、それは時にマニアックな話だったり、ミリ単位の気づくか気づかないかといった、とても地味な話になってしまうからです。もしかしたら無意識にやっていることもあるかもと思い、思いついたことから不定期に書いていこうと思います。

さて、ここでちょうど目についた「目地」について。イメージしやすいのはタイルとタイルの隙間に入っている目地だと思いますが、化粧として入れる目地もあります。トップの写真はコンクリート打放しの壁を自立しているかのように見せるため、天井に目地を入れています。目地を入れることにより、壁がすっと上まで伸びているかのように見えます。
コンクリート目地

これはコンクリートの壁面に2本の化粧目地を入れた例。何もないと少し無骨な印象があるため、アクセントとして入れています。

「化粧目地」には、ものとものがぶつかる部分の勝ち負け(どちらを強く見せたいか)をはっきりさせるための効果、視線を落とす・ラインを出す等変化を付ける効果があります。

モルタル目地

これは「(ひび割れ)誘発目地」を床に入れています。モルタル仕上げにすると、どうしてもクラック(ひび)が入るため、そのクラックを誘発する目地のことを言います。これがないと、クラックは自由奔放に入ってしまいます。

「目地」だけでも話が広がりそうですね!
今後シリーズとして繋げていくのにちょっと安心しました^^
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