生コンクリート工場検査 [tradica[吉祥寺]]
staff fujita
午前中、生コンクリート工場検査に行ってきました。至る所で使われているコンクリートですが、実はかなり気を使う素材でもあります。同じ配合でも温度によって硬さが変わるため、コンクリートを工場から現場に運んでいる間に基準値を外れ、受入れ検査でNG→別のミキサー車を手配という事態もあり得ます。

工場は現場から車で約30分。まずはコンクリートの製造過程をモニターでチェックしている様子から。モニターにはそれぞれ配合の数値、材料の搬入画像、製造機械の内部画像が映っています。以前は材料の配合は各々手作業で調整していたそうですが、現在は全てパソコンで管理され、異常が起こった際もすぐに原因がわかるとのこと。
そして後ろの席では、ミキサー車の配車管理を行っていました。分刻みで発車予定時刻がずらっと並んでいます。この近辺だけでもこれだけ現場が動いているんだなと思いつつ、次に材料の保管・養生場所へ。コンクリートの主な原料はセメントと骨材(砂・砕石等)、水です。配合計画書通りに配合を行い、圧縮強度試験用に供試体をつくります。供試体の養生方法にはいくつか種類があるのですが、ここでは水温20度の水中に保持する標準養生を行っています。

これが圧縮強度試験用の機械です。

赤い針が圧力を示し、2000トン(!)まで可能だそう。上から力をかけるのかと思いきや、下の台の方から力をかけています。限界値になると針がその数値で止まり、供試体には斜めにヒビが入ります。
派手に音を立てそうですが、「あれ?今止まった?」というくらい静かな試験です。(ちなみに吉祥寺東町CHは打設前なので、この供試体は別のサンプルです)
現場はあさって基礎の配筋検査を行い、その後打設予定です。ここから現場にコンクリートを運ばれるのも、もうすぐです!