建築家コラム vol.03 / 「レンゾ・ピアノ」 [建築家コラム]

staff うの

Renzo Piano(レンゾ・ピアノ:1937~)
レンゾ・ピアノはイタリアのジェノバ出身で名門ミラノ工科大学を卒業している。
パリにある近代美術館ポンピドゥーセンター(1978~)や関西国際空港(1994~)が彼の作品として有名である。
ポンピドゥセンターは、計画当時パリ市民からはまったく評判が悪く、かろうじて賛成派の市民がかつてのエッフェル塔と比較をして援護するほど、パリ市民には簡単に受け入れることが難しい計画であった。「重さ何10トンもする大きな鉄骨をパリ市民が眠る明け方にトラック数台を連結してひっそりと運んだ」という今ではクスっと笑えるような逸話があるほどだ。
僕はパリ旅行の際にポンピドゥセンターを訪れることができた。「アートなんてわからない」と思っている人でもサクっとアートやデザインを楽しめるはず。パリに旅行の際にはぜひ、足を運んでみては。おすすめです。
Renzo_Piano.jpg

僕がレンゾ・ピアノについて詳しく知ったのは大学の図書館で彼の本を読んだときだったと思う。
なぜか彼に惹かれる部分があった。
異端児とも呼ばれることがあるレンゾ・ピアノだが、彼は初期の作品の奇抜さとは裏腹に常に伝統を重んじる姿勢を持っている。ただし、彼にとってのそれは過去のフォルムを模倣するような審美上の問題ではなく、過去の偉大な建築家が彼らの時代に社会に一石を投じる過程で作品に宿らせた魂、精神を大切にするということである。
ポンピドゥーセンターはもちろん比較的小さなプロジェクトであるジェノバの地下鉄駅舎にいたるまで彼の作品の背後にはスケールの大きな「何か」を感じる。それは何なのか・・・・・

それは一貫して「技術をヒューマンな表現に高める建築を追求する」という姿勢なのではないかと思う。

彼の作品集には「挑戦」とか「挑発」という言葉が頻繁に出てくる。タイトルも「航海日誌」という自分の建築を航海という困難なもので表現している。それは彼が人のやらないような課題にあえて取り組んだり、社会の歪みに一石を投じるような提案をしたり、常に自分を追い込む状況によって意義のある建築が生まれる可能性へとつながることを意識していたのではないかと思う。
 この挑戦精神こそ、僕が仕事や生活のなかで一番大切にしたいこだ。

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コメント

僕も建築については素人ですが、ポンピドー
ルセンターが出来た時の反響やその後の評価の変化などは興味深く見ていました。
また実際に旅行の際にPSを見た時に単純に素晴らしいと思いました。

どんな分野でもPSのようなものを世に訴える事の出来る人物に私は興味があり惹かれます

ちなみにエッフェル塔は私にとっては冷たい
鉄の塊でした。
  1. 2005/05/09(月) 20:49:54 |
  2. URL |
  3. 金原宏治 #-
  4. [編集]
PSじゃなくPCですね。
  1. 2005/05/09(月) 20:58:41 |
  2. URL |
  3. 金原宏治 #-
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金原さん、コメントありがとうございます。
僕も建築については素人ですよ。この3月まで大学では、主にデザインを学んでいたので。
ポンピドゥーセンターに注目されていたとは、金原さんとは何か共感できるものがありそうですね。うれしいです。
この文章を書く前はレンゾ・ピアノになぜだか惹かれる、そんな気持ちでした。文章を書いていくうちになぜ彼の作品に惹かれるのか、それが整理できたような気がします。もっともっと勉強していきます。暖かく見守ってくださるとうれしいです。
また、コメントお願いします。
  1. 2005/05/09(月) 21:59:01 |
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  3. New staff うの #-
  4. [編集]
 自分もポンピドゥーセンターを訪れたことがあります。 その時は子供達対象の展示会があって建物の奇抜さと子供達の未来がダブって強い印象を感じたのを覚えています。 
  1. 2005/05/10(火) 01:39:06 |
  2. URL |
  3. kzuyuki #-
  4. [編集]
kzuyukiさんコメントありがとうございます。皆さん,色々な視点で強い印象をもたれているようですね。建築がもたらす力ってすごいと思います。
・・・実は、僕が訪れたときにも1Fで子供達対象の展示会をやっていました。大人の僕も入りましたが、子供じみた感じもなく僕でも楽しめました。椅子はめっちゃ小さかったですが・・
  1. 2005/05/12(木) 18:37:41 |
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  3. New staff うの #-
  4. [編集]
初めまして。
まったくの建築素人ですが、
建物のデザインとか大好きです。

レンゾ・ピアノ、
銀座の「メゾンエルメス」もそうなんですよね。
少し意外な感じもしますが。

建築に興味を持ち始めたのは、
香港上海銀行の香港の本店(N.フォスター)をTVかなんかで観たのがきっかけだったような…

すいません。とりとめもなく。
おぢゃましました。
  1. 2005/05/21(土) 01:01:04 |
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  3. kuro #ZTXz2U4Q
  4. [編集]
kuroさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
「メゾン・エルメス」は僕も意外な感じがします。聞くところによれば、彼とともに仕事をしていた構造家のピーター・ライスが亡くなってからは作風が変わったようなことを聞いたことがあります。
また、コメントお願いします。

他の建築家コラムも面白いですよ。全部ゼロワンオフィスのスタッフが書いています。
  1. 2005/05/23(月) 14:35:53 |
  2. URL |
  3. 宇野 #-
  4. [編集]
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