視線コントロール [プロジェクト進行中!]
幸い今まで設計してきた賃貸マンションはどれも満室で、古いものだと15年以上たつが3ヶ月以上の空きが出たことはない。空室情報などの取材に応じられないと言う贅沢な悩みを感じるくらいなので心配はしていないが、やはり、責任範囲が設計だけと言っても入居率は気になる。
今回竣工した三鷹のK9.スタイル.ワンは4月竣工と時期が悪く、賃貸市場もやや停滞との情報もある。さらに誰でもが入れるわけではなく、ペットを飼っている人限定と言うこともあり、ちょっと心配。

■毎朝、朝日の差し込むバスルームこのさわやかな開放感!(撮影日は曇り・・・)
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意外にも今回の一番の「売り」の住戸がいくつかまだ残っているそうだ。ガラス張りバスルームの賛否が分かれているようだが、一体、お風呂に入っている時間は一日のうちどれだけあるだろうか?
仮に一時間だとしよう、その一時間のためだけに壁を作り、光や視線を遮ることが本当によいのか疑問だ。システムバスの標準が壁であるので、それが当たり前となって慣れているのだろうが、開放できればこんなにも気持ちよい空間になる。お風呂に入るときだけブラインドで目線を切ればすむだけだ。開放的なつくりはいくらでも視線をコントロールできるが、逆は出来ない。早く、よき理解者に入居してもらいたいものだ。